レッスン日記| 上半身が揺れない=骨盤を固定、ではない!のね…
書きかけになっていたレッスン日記を発見したので、遅れること5カ月(*_*;今さらながら記事としてUPします。
バレエに限ったことではありませんが、習得の過程で受けたアドバイスは、忘れず・意識して・反復練習してちゃんと活用しなければ、あえなく記憶のゴミ箱行き… モッタイナイ!
ということで、ビビッと来たアドバイスは、ちゃんとタイムリーに書き留めておきたいと思っているのですが、いかんせんビビッとくることがあり過ぎる&右手の腱鞘炎もひどくて、このところなかなか進みません^^;
ま、忘れるよりいいか!ということで…。
Contents
2017年2月の気づき(inバンコク)
ここ2年ほどにわたり、訪タイの度に利用させてもらっているバンコクのダンス・スタジオでレッスンしていた時のお話です。
長年アメリカでバレエをしてこられた、アジア系男性の先生のクラスを取っているのですが、筋肉質でマッチョ系ダンサーのこの先生…
通過点までキレイな動きといい、小さな筋肉まで動きがくっきり見えるようなボディといい、まっすぐな背中といい、繊細な雰囲気の醸しだし方といい、隅々に高い美意識が行きわたっていて、レッスンを忘れてじーーーっと見ていたくなる美しさ。
(この先生については、別のレッスン日記に詳しく書いていますので、ご興味のある方はコチラをお読みください^^)
今回の気づきは、そんなマッチョながら踊りは"超"がつくほど繊細、でもレッスン中の物言いがめっちゃストレート&スパルタな『超・繊細なブートキャンプ先生』から得たことです。
"ロンドゥ・ジャンブ"についての意外なご指摘
バーレッスン中盤に入ったあたり、ロンドゥ・ジャンブのアンシェヌマンの片側が終わったところで、
『アテールをやってみて』と言われ、ギクッ!
ロンドゥ・ジャンブについては、研究&練習を重ねて改善してきたつもりだったので、どういうご指摘がくるのだろう…と前→後ろに半円くるりとやってお見せすると…
『骨盤が固定されてて、自由に動いてない!』(英語だけどこんなニュアンスだった)
とのこと… がーん。。
ロンドゥ・ジャンブについて、筆者なりの試み
ロンドゥ・ジャンブの際、上半身のぐらつきについてのご指摘をよく受けていたことから、それを抑えようと筆者なりに試行錯誤した結果、
骨盤を定位置に据え(上半身の引き上げはもちろんセットで)、そこを起点にして脚を回す感覚でロンドゥジャンブを行っていたのですが、、、
上半身を揺らさないように!という意識が強すぎて、骨盤まわりをガッチリ固定してしまって柔らかく使えておらず、"伸びやかさ"が失われている、ということを指摘されているようです。(バレエって、ここを意識すれば他が犠牲に…という場面がホントに多いですよね…)
確かに、コンパスで円〇を描く時、手で持つつまみ部分を動かさない、みたいなイメージで骨盤の位置を固定していたので、そこに"伸びやかさ"は無かった…
一体どうしたら、"上半身を揺らさない"ことと"伸びやかさ"を同居させることができるというのだ…(?_?)
"ロンドゥ・ジャンブ"のポイント byブートキャンプ先生
動きを分解してスローモーションでもう一度やってお見せしつつ、先生に『この時にこう!』と矯正してもらったことを言葉にすると、だいたいこんな感じ。。。
◆前→横に弧を描く段階から、軸足の付け根を意識して引き上げる
◆横→後ろでは、さらに×さらに軸足付け根を伸ばすように使う。
またまた出てきた、"引き上げ"という、便利だが動きに反映するのが難しい言葉。。。
バレエの頻出ワードで、主に身体の姿勢や上半身を指して使われる言葉ですが、今回の"引き上げポイント"は"脚の付け根"。
レオタードライン(コマネチラインと言った方が早い?)あたりの筋肉を意識して伸ばしてやることで、骨盤と太ももの骨のつなぎ部分にスペースが生まれ、無理なくスムーズに脚が廻せるようにする、ということのようです。
今までやっていた、固定するような使い方とは違い、伸ばすことを意識する筋肉の使い方に戸惑い、何度やっても『違う、違う』とダメだし出まくりで時間切れ…となってしまいましたが、
その後自宅で何度かやってみて『こう?』と少しづつ感覚が掴めて来ると、確かに今までよりも自由に脚が回せる感覚が持てるようになってきました。 インクで固まっていたボールペンの先の球が、インクを取り換えて滑らかに書けるようになった、みたいな感触とでも申しましょうか…。
"引き上げ"は上半身のみにあらず!
そういえば、日本のチャコットでレッスンを受けた時にも、『パンツをよいこらしょっ!と持ち上げるような感じで!』と、
また別のジムのバレエ・クラスでは、『脚を回すに従って、ドンドン軸足が伸びていく~!』と
おっしゃっていたのを思い出したのですが、それぞれ表現は異なれど、
軸足付け根の引き上げを意識しなさい~!
ということをおっしゃりたかったのね!と合点がいきました。
確かに、バレエの動きに欠かせない"片脚立ち"の動きをいろいろ鏡の前でやってみると、動きの面でもバレエ的見た目の面でも、軸足付け根当たりの引き上げなくしては成り立たたないことがよくわかります。
くっ、こんなところにまで意識を払わなければいけないのね、バレエって…と、改めてバレエがいかに身体の隅々までくまなく使う全身運動であるか、を思い知った筆者でありました。(脳も使いますよね…)
~reverence~