Balletholicなレッスン日記

レッスン日記|バンコクで"超・繊細なブートキャンプ先生"から学んだこと。

2017年3月の気づきinバンコク

 

旅先でもやめられない、バレエ

ここ2年ほど、機会あるごとにタイ・バンコクでバレエレッスンを受講しています。

家庭の事情でバンコクにたびたび長期間滞在するようになったのですが、もはやバレエ無しの生活なんて耐えられないカラダになってしまった筆者…

バンコクでもバレエのレッスンを続けないと気がおかしくなりそう~!と探しに探して見つたダンス・スタジオ。
そこで運命の?出会いを果たしたのが、X先生でした。

 

超・繊細なブートキャンプ先生

アジア系アメリカ人のX先生(男性)、アメリカ陸軍の迷彩服を着せたらものすごくサマになりそうな、けっこうマッチョな見かけとは裏腹に、踊りはものすご~~~~く繊細でアーティスティック!!! 

小さな筋肉まで"もりっ"と立体感がある馬のように美しく力強いボディからはとても想像できない、隅々にまで意識が行きわたった情感あふれる踊りを初めて目にした時は、心が震えてトリハダもの…でした。

さらに!バレエに対する愛情やパッションもハンパなく、
伸びしろ無限大∞の子供であろうと、筆者のようにゴールのない大人バレエ愛好者であろうと、そのアツ~~いパッションを最大限ぶつけて教えてくれます。

ほとばしるパッションが高じて、ダメ出しが入ってちょこちょこレッスンが中断されるし、個人指導の時間がめっちゃ長くなったり(それも早口の英語)で、それがちょっと…と彼のレッスンに来なくなっちゃう人も多いのだとか。

そんな先生を筆者はひそかに『超・繊細なブートキャンプ先生』と呼んでいます。

確かに、子供の頃なら感情で受け止めて『ウッ…』とさめざめ泣いちゃってたような指導スタイルだけど、今の筆者はバレエへのパッションだけは先生に引けを取らないいいトシした大人…

個人指導タイムが始まったら、『キタキター!もっと、もっとダメ出しお願いします~!』と完全集中&前のめりで取り組むことが可能なのであります!キリッ!

 

『内面表現の無い踊りは"バレエ"ではなく、"エクササイズ"でしかない!』

そんな、何とも得難いステキな先生が毎回のようにおっしゃるのが、『動きだけできていても"バレエ"とは言えない』ということ。

"ポジションや動き"などテクニカル面についてももちろんしっかり見てくれますが、それと同じくらい"内面から湧き上がる感情をアウトプットする"ことを重視していらっしゃるのです。

レッスン毎に言葉や表現を変えつつ、"内面から湧き出てくる情緒を、腕に・足に・背中に・首に・顔に、と身体全体に乗っけて踊って、初めて『バレエ』と言える" ということを、アツ~く語ってくれます。

振りの順番や技術面に気を取られて機械的な動きになっていようものなら、すかさず"バレエはエクササイズじゃない!"などと、カツ!が入ります。

 

"こうあるべき"というワク内に収めようとしていた、筆者…

大人になってから再開したバレエクラスでは、
この筋肉をこう使えばこうなるはず…と身体の使い方を論理的に考えまくり、その通りにコントロールすることに心血注いでいた筆者。

先生から受けた指摘は一度で直すべし!まずは基本をしっかり!とマジメに取り組もうとするあまり、身体・特に上半身がそうとう凝り固まって・縮こまっていたようです。

一方、ブートキャンプ先生の踊りは、バレエの美しい形は決して崩していないのに、首のかしげ方や目線の使い方(伏し目が特にスバラシイ)、背中から羽のように大きく伸びやかに使う腕の動かし方など、どこも留まったり縮こまっているところがなく、とーってもオーガニック("機械的"の対極という意味で)。

バレエの基礎を崩すことなく、こんなに伸びやかに大きく踊れるんだ!と、目からウロコでした。

 

学んだこと:大人バレエでも・レッスンでも・どんどん"アウトプット"していいのだ!

"この動きはこうあるべきだから…"

"レッスンは基本の動きを確認したり反復練習する場だから"

"趣味の大人バレエだし、ステージで踊るわけじゃないから…"

"やりすぎと思われたら恥ずかしい…"

レッスンの時、いろんなところで自分で自分にリミットをつけていることに気づいた、X先生のクラス。

ちっちゃなことは気にしないリラックスした雰囲気や、日本と比べるとめちゃくちゃ少ない受講者数(3人だけ!なんてことも)でスペースをたっぷり使って踊れることも関係していると思いますが、

いままでよりもより自由に・感情を動きに乗せて身体を大きく伸ばして踊ることがちょっとできるようになったかな?と思います。

そんなバレエクラス、バンコクにいるときしか受講できないのが悲しい… いつも光を掴みかけたところで(『SWAN』の"真澄"さながら(笑))サヨウナラ~!となってしまうのがツラいところです。とほほ・・・

 
 
~reverence~

 
 

-Balletholicなレッスン日記