公演DVD・映画・ネット・TV パリ・オペラ座関連 ダンサー ダンサー・バレエ作品紹介 英国ロイヤル・バレエ関連 勝手にランキング バレエを観る バレエを楽しむ
【勝手にベスト10(+2)】 引退までに絶対に観ておきたい!美しすぎる10(+2)人の男性バレエ・ダンサー。
2023/05/27
Contents
- 1 引退までに絶対に観ておきたい!美しすぎる10(+2)人の男性バレエ・ダンサー
- 1.1 >>マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ団 エトワール)燦然と輝く美しさ
- 1.2 >>マルセロ・ゴメス(元ABT)アニキ!と呼ばせていただきたい。
- 1.3 >>ロベルト・ボッレ:動くギリシャ彫刻・・・
- 1.4 >>エルヴェ・モロー(パリ・オペラ座バレエ団 エトワール)静と動を兼ね備えた生粋のアーティスト
- 1.5 >>フェデリコ・ボネッリ(英国ロイヤル・バレエ プリンシパル)Cute!
- 1.6 >>マシュー・ゴールディング(元・英国ロイヤル・バレエ プリンシパル)ご存知、『バレエ界のブラピ』^^
- 1.7 >>ワディム・ムンタギロフ(英国ロイヤル・バレエ プリンシパル)ブルー・アイズがキレイ!
- 1.8 >>カール・パケット(パリ・オペラ座バレエ エトワール)たまには笑顔で踊る役が観たい!
- 1.9 >>>>ダニール・シムキン(ABT:アメリカン・バレエ・シアター プリンシパル)進化形バレエの先鋒。
- 1.10 >>スティーブン・マクレイ(英国ロイヤル・バレエ プリンシパル) キレッキレの踊りは気分爽快!
- 1.11 >>番外編:マニュエル・ルグリ(元パリ・オペラ座バレエ エトワール)男性バレエ・ダンサーの素晴らしさを教わりました。
- 1.12 >>2017年夏・追加その1:マチアス・エイマン(パリ・オペラ座バレエ エトワール)柔らかく、強く、アーティスティック!
- 1.13 >>2017年夏・追加その2:イワン・ワシリーエフ(ボリショイ⇒現マリインスキー)テストステロン全開!ワイルド!と言えばこの方。
- 2 >>いかがでしたか?
引退までに絶対に観ておきたい!美しすぎる10(+2)人の男性バレエ・ダンサー
世間一般にいまいち認知されていない感のある、男性バレエ・ダンサーの魅力。。。
とはいえ、筆者も子供のころは男性ダンサーには目もくれず、ひたすら女性の踊りばかり追っていました。男性ダンサーの踊りを愉しむことができるようになったのは、30過ぎてからかもしれません。"チュチュ"や"トウシューズ"というアイテムに左右されず、踊りや肉体そのものが生みだす美への鑑賞眼が、ようやくできあがってきたのかも…?
この記事をお読みくださっている方々は、トップアスリートをも凌駕する身体能力の高さに加え、芸術性も兼ね備えた彼らの美しさをよくご存じのはず。
ということで、現役のうちに一度はこの目で拝んでおきたい、美しき男性バレエダンサーを勝手に10人←増えてきちゃったので+2の12人!(2017年8月)選んでみました。
※畏れ多くて順位なんてつけられないので、並び順に深い意味はございません。読みやすさのため敬称略とさせていただいております。
※皆さまそれぞれに想い入れのあるダンサーがおいでとは存じますが、筆者の好み(踊りだけでなく)や鑑賞経験により勝手に選ばせていただいたお顔ぶれであることをご了承くださいませ…
Sponsored Link
>>マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ団 エトワール)燦然と輝く美しさ
『美しい男性バレエ・ダンサー』であることに、異議を唱える方はまずいらっしゃらないであろう、マチュー・ガニオ。
他記事にも書きましたが、以前、8列目で間近に観た舞台のマチューは、身体中から燦然とした光がビームのように放たれているかのごとく美しく、神々しささえ感じました。『今まで見た全ての人間の中で、一番美しかった。。。』という感想がぽろりとこぼれるほどに。
少女漫画の王子さまがそっくりそのままリアル世界に飛び出したみたいなルックス、男性なのにエレガントと形容したくなるどこまでも美しい踊り、、、あゝ、うっとり。
1984年生まれの彼、オペラ座の引退年齢は42歳だから…2026年までは、オペラ座のエトワールとして活躍を期待したいところです。
>>マルセロ・ゴメス(元ABT)アニキ!と呼ばせていただきたい。
公式インスタグラムより↓
バレエ・ファンの姉が『マシュー・ボーン版・SWAN LAKE』で『SWAN/Stranger』役を演じていたゴメスに一目ぼれ?して以来、筆者も動向を気にし始めたのですが、共演したダンサーはこぞって彼の人柄の暖かさやパートナーシップを褒めたたえるし、インスタにアップしている画像も友人や家族と一緒に映っているものが多くて、ブラジリアンらしくあったかくて人好きのする方なんだなぁと想像されます。
男性らしい筋肉質なプロポーションを持つゴメス、舞台で照明に照らされると陰影を帯びて一層迫力と美しさを増します。
1979年生まれ、現在30代後半。 最近は振り付けやプロデュースなど創作活動にも活躍の場を広げている彼ですが、まだまだ現役で踊り続けてほしいダンサーです。
※追記:・・・さらなる彼の活躍を期待していたのですが、2017年末、8年前に"Sexual Misconduct"(=性的な不道徳行為)をおかしたとして追及を受け、ABTを退団してしまいました・・・ その後SNSの更新もストップしており、現在の状況はわかりません。。。 うーーん、、、とってもいい人そうだっただけに、一体何が?と釈然としない思いです。踊ることは止めないで欲しい・・・
>>ロベルト・ボッレ:動くギリシャ彫刻・・・
↓公式インスタグラムより
イタリア生まれのボッレ、その才能と美貌で10代のころから活躍し始め、本国イタリアでは絶大な人気を誇ります。
インスタからシェアした上記の画像は、"GAP"のキャンペーン用。ローマのコロッセオでグラディエイター風のコスチューム姿で跳躍する画像など、とにかく絵になるお方で、どの画像をシェアしようか迷いに迷いました。
ミラノスカラ座を早期に退団し、長年フリーランスとして世界中のバレエ団やダンサーと共演してきたボッレは、2017年で42歳。次回来日時のチケットは必ず入手しなくては!
>>エルヴェ・モロー(パリ・オペラ座バレエ団 エトワール)静と動を兼ね備えた生粋のアーティスト
身長183㎝と大柄ながら、繊細でアーティスティックな印象を残すエルヴェ。
かつてNHKで放映された『マニュエル・ルグリのスーパー・バレエ・レッスン』でロミ・ジュリの模範演技(withドロテ・ジルベール)を見せていたことを覚えておいでの方も多いのでは。
ブノワ賞も獲得(2007年)しており、外見だけでなく実績も十分な彼ですが、2016年の『エトワール・ガラ』は降板、その前年のセルフ・プロデュース公演『月夜に煌くエトワール』では、演目変更を余儀なくされるなど、キャリア面ではずっと故障に悩まされてきました。
義姉が日本人(お兄さまのお嫁さん)の方なこともあり、親日家なのだそう。そう聞くと親しみがわきますね^^
2019年にオペラ座引退年齢の42歳を迎えるエルヴェ。身体をいたわりつつ、踊り続けてほしいです!
追記:2017/18シーズンをもってオペラ座から退かれることになったそうです。。。(2018年春のロミ・ジュリがアデュー公演となる予定だそう。)ああ…残念。
>>フェデリコ・ボネッリ(英国ロイヤル・バレエ プリンシパル)Cute!
↓ロイヤル・オペラ・ハウス公式Youtube動画
ご本人は不服にお思いかもしれませんが、『Cute!』という表現がどうしても外せないこの方。役者さんでも充分いけそうな甘いお顔立ちと、しっかり筋肉質なボディがミスマッチでこれまたステキです。
英国ロイヤルのプリンシパルとして、クラシック、ネオ・クラシック、コンテンポラリーまで幅広い演目に出演している彼ですが、どれをとっても"育ちの良さ"がにじみ出ているように思います。
2015年には、人生のパートナーである同バレエ団のファースト・ソリスト小林ひかるさんとの間に女児が誕生したそう。
なんとステキなパパとママ…うらやましい限りです。
>>マシュー・ゴールディング(元・英国ロイヤル・バレエ プリンシパル)ご存知、『バレエ界のブラピ』^^
ご存知『バレエ界のブラピ』と噂される、マシュー・ゴールディング。クラシカルな雰囲気を持つバレエダンサーが多いなか、イマっぽい容姿が確かに目を引きます。
1985年カナダ生まれ、カナダやロシアのバレエ学校を経て、ローザンヌでスカラシップを獲得、その後ロイヤル・バレエ学校を卒業し、ABT、コレーラ・バレエ、オランダ国立バレエとインターナショナルなバレエ遍歴を持っています。2011年には、震災でキャンセルしたダンサーに代わって来日し、舞台に立ってくれたというエピソードも。オトコマエですね。
長身で舞台映えする彼、これからの活躍も楽しみです!
追記:2017年夏、英国ロイヤルから退団されることが発表されました。移籍先は不明です…
>>ワディム・ムンタギロフ(英国ロイヤル・バレエ プリンシパル)ブルー・アイズがキレイ!
2016年の英国ロイヤル・バレエ日本公演の主要キャストとして来日、日本での認知度もさらにアップした感のあるムンタギロフ。
1990年生まれと、この10人の中で一番の若手ですが、2013年にブノワ賞を獲得していたり、"あの"マニュエル・ルグリも『一番注目しているダンサー』に名前を挙げるほどの実力の持ち主です。
筆者も英国ロイヤル来日時に彼の『ジゼル』でのアレブレヒト役を観たのですが、品の良さと線の美しさ、高い跳躍と力任せでない安定した踊りぶりに目を瞠りました。ステージ上では眉間にしわを寄せて大人っぽい表情を見せていましたが、終演後に見せた八重歯をのぞかせた可愛らしい笑顔には20代の若さもあって、そのギャップがステキ^^
これからさらに円熟味を増していくであろう彼の踊り、目が離せないダンサーですね!
>>カール・パケット(パリ・オペラ座バレエ エトワール)たまには笑顔で踊る役が観たい!
なぜか観るたびアクが強い役柄ばかりの、カール・パケット。『マノン』のいやらしーい看守役や、『白鳥の湖(ヌレエフ版)』の王子を操るナゾの家庭教師役しかり。とはいえ、それが鮮烈な印象を残すのがこの方のすごいところなのかも。
ということで、舞台ではなかなか見られないけれど(特に日本にいると)、実は笑うと『ニコッ!』とフキダシをつけたくなるくらい、笑顔がとってもかわいい彼。(掲載できる画像が無く、残念です。。。)一度だけ見たドンキのバジル役の笑顔いっぱいの踊りが忘れられません。
エルヴェ・モローと同じ年(2019年)に退団年齢を迎えるパケット。2019年…もうすぐじゃないですか!
>>>>ダニール・シムキン(ABT:アメリカン・バレエ・シアター プリンシパル)進化形バレエの先鋒。
中学校までで一旦バレエから離れ、踊ることも観ることもほとんどしていなかった時期(20年ほど)があったのですが、その間にバレエにものすごい進化が起こっていたことを、改めて認識させられたのがシムキンの踊りです。スポーツがどんどん進化して記録が更新されたり技の難度が上がっていくように、バレエも進化するんですね。。。(『540』(ファイヴ・フォーティ・空中で脚を大きく振り上げて回しながら1回転半=360°+180°=540°)なんて、知りませんでした、筆者…)
そんな腰を抜かすほどのテクニックが、『中学生?』(ごめんなさい)と思ってしまうほど、可愛いらしいお顔とひょろっと腰の細い身体から次から次へと繰り出されるから、二度びっくり。『???⇒!!!』と観客に驚きを与える意外性も熱烈なファンが多い理由なのでしょうね。
インスタにアップしている画像から察するに、日常とアートが一体化しているような日々を送っているシムキン。(来日時には、アート好きの聖地?『直島』にも足を延ばしています!)
チケットを指名買いしたいダンサーの一人です!
>>スティーブン・マクレイ(英国ロイヤル・バレエ プリンシパル) キレッキレの踊りは気分爽快!
↓画面が真っ黒ですが、再生するとすぐに映像が始まります。
いつ観ても、より速く・より高く・より美しく、すべてが期待を上回るマクレイの踊り。観ていて気分爽快で、毎回『いいもの観させてもらったわ~!』と心底思えます。
彼についての別記事にも書きましたが、ダンサーとして過酷な日々を送りながらも、夫としてパパとして家族との時間も大事にしているうえ、日本のバレエ・マンガの監修にもあたるマルチで外交的な顔を持つところもステキ。
何度でも観たい、マクレイの舞台。今から次が楽しみです!
・・・以上で10人になってしまいましたが、この方だけはどうしても!を番外編として。
>>番外編:マニュエル・ルグリ(元パリ・オペラ座バレエ エトワール)男性バレエ・ダンサーの素晴らしさを教わりました。
オペラ座から引退してしまったので、番外編として。
2006年12月~翌年3月にNHKで放映していた『マニュエル・ルグリのスーパー・バレエ・レッスン』。当時働きバチだった筆者は前もって放送予定を知らず&時間もなく、数回しか見られなかったのですが、この番組を通じて、ダンサーがいかに細部にまで心を砕いて演じ、踊っているかを知り、それまでとはバレエの観かたが180度変わったのでした。
しゅっ!とまっすぐな美しい立ち姿に細やかな足さばき、どこが一番きれいに見えるかを常にわきまえて動く天性の舞台人・ルグリが踊ると、全ての役柄に血が通い、感情の動きに同調させられてしまいます。
オペラ座引退後の2010年9月にはウィーン国立歌劇場バレエ団芸術監督に就任。とはいえ踊ることからの引退を表明しているわけではなく、2016年の世界バレエフェスティバルにはダンサーとして参加しています。絶頂期と比べるとさすがに身体能力的には劣るかもしれませんが、ドラマティックな表現の巧みさや身のこなしはむしろ以前より感情を揺さぶられるものがあるかも。
世界中でいまだ愛され、リスペクトされているダンサーであるルグリ。末永~~くご活躍いただきたいです。
↓以下お二方を2017年夏に追加させていただきました。
>>2017年夏・追加その1:マチアス・エイマン(パリ・オペラ座バレエ エトワール)柔らかく、強く、アーティスティック!
パリオペラ座のエトワール、マチアス・エイマン。
2009年のエトワール就任から何年も経ちますが、筆者がその踊りをちゃんと観たのは2017年3月映画館でオペラ座の『バレエ・リュス』公演が記念上映されたときのことでした。
『薔薇の精』という中性的な役の、ダイナミックさと繊細さ(手~腕で花びらを表現するような)の双方が要求される難しい踊りを、ごく自然に・しかし美しく、完璧なアートに仕上げていて、映像とはいえトリハダものでした。
2017年には英国ロイヤルとオペラ座が夢の競演を果たした『バレエ・スプリーム』で、その素晴らしい踊りを堪能。キレとメリハリが印象に残る英国ロイヤルのダンサーとは対照的に、柔らかさと強さを兼ね備えたニュアンスある踊りで独特の輝きを見せてくれました。
踊っていない時には、ごく普通のオシャレ男子っぽい佇まいでありながら、一旦舞台に立つとスイッチが入ったようにアーティストの目つきになりオーラを放つところも魅力!
日本にも固定ファンが多いことがうなずけるマチアス、これからも注目!です。
>>2017年夏・追加その2:イワン・ワシリーエフ(ボリショイ⇒現マリインスキー)テストステロン全開!ワイルド!と言えばこの方。
Youtubeで見つけたオシポヴァさん(英国ロイヤル・プリンシパル)の『パリの炎』映像(公式映像ではないようなのでリンクは貼りませんが、検索すれば見つかるかと。)でパートナーを組んでいたのが彼でした。オシポヴァさん目当てに探した映像だったのですが、こ・この男性はナニモノ?!!と目がテンになったことを覚えています。
体型はひと昔前のバレエダンサーっぽい"木こり"を彷彿させる感じ(失礼!)、筋肉ムキムキでアクションもののヒーローにでもなれそうなテストステロン全開のマッチョ系!決してパリ・オペラ座にはいないタイプ^^; 舞台を斜め一直線に使った跳躍コンビネーションでは、観客から見えないくらい奥からスタートしないと、はみ出ちゃう!
この手の男性ダンサーは、跳躍の高さはあっても着地で無駄なステップを踏んじゃったり、回転やシンプルなパになるとぼわ~んとぼやけた踊りになってしまうことが多い(気がする)のですが、ワシリーエフの場合、ポジション取りや姿勢も存外にきれい、かつ無駄な動きが削がれているので、キメどころを決して外さず、観ていてスカッと爽快!なところが人気の理由なんでしょうね。
最近、さらに恰幅がよく貫録を増した体形になってきたワシリーエフ、1989年生まれ・20代後半には見えない…のですが、まだまだこれからも"これぞ男性ダンサー!"な魅力あふれた踊りを見せてくれそうです。振付家としてのキャリアも歩み始めているそうですよ!
>>いかがでしたか?
初回記事UP以降、魅力的な男性ダンサーとの新たなる遭遇があったため、当初の10人+番外1人からさらに2人追加しました。フォローしたいダンサーが増えて嬉しいような困っちゃうような。
しかしイギリス・フランス以外のバレエ界に疎いことがマルバレのチョイスですね。(英仏についても詳しい訳ではないのですが^^;)不勉強をお許しください。。。
ダンサーとの出会いは偶然に左右されるところが大きく(たまたまTV放映された公演で見たとか・ガラ公演で知ったとか)、新しい方を知る機会がなかなか無いので、このダンサーもいいよ~!というおススメの方がおいででしたら、ぜひ教えてください^^
こうして並べてみると、『男性バレエ・ダンサー』と言っても本当にさまざまなタイプの方がいらして、幅広さに改めて驚きました。それぞれに違った魅力を放っていて、それだからこそ見がいがあるというものですね。人生に喜びをくれて、ありがとう!と言いたいみなさんでした。
~reverence~