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バレエ@メディア| 大人バレエにくじけそうになったときに観るべき、超インスパイアされる動画!

2017/01/16

いつものごとくYoutubeでバレエ関連動画を見ていて、ものすごくインスパイアされる動画を発見しました。
日々大人バレエのレッスンに励むみなさまにぜひご覧いただきたく、ご紹介したいと思います。
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大人バレエにくじけそうになったらぜひ^^

大人バレエにくじけそうになった時に観ていただきたいYoutube動画『Adult Beginner Ballet』(約23分)。

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舞台はアメリカ・サンフランシスコの『Alonzo King Lines Dance Centre』

動画の舞台となっているのはアメリカ・サンフランシスコの『Alonzo King Lines Dance Centre』

年齢、性別、人種、レベル、、、さすがアメリカ!の多種多様な大人たちがレッスンウェアで集ったスタジオに現れたのは、シニヨンと黒でまとめたレッスンウエア姿と恰好はそれっぽいものの、ややご高齢の"ダンサー"という印象とはちょっと離れた女性の"大人バレエ"のインストラクター、KATHY MATAさん

『Alonzo King Lines Dance Centre』では、ビギナーからプロフェッショナルまで週80クラスの大人向けバレエ・クラスがスケジュールに組み込まれており、その全てがDrop-In(=オープンクラス)スタイルで受講できます。
大人に挑戦する気持ちや刺激を与えることを主たる目的として運営されているそうで、人生のどの段階にいる人でも参加可能です。

 

受講者はさまざまなバックグラウンドをもつ大人たち

彼女が受け持つ大人バレエのクラスを受講するのは、多様なバックグラウンドを持つ大人たち

 

『ずっとやってみたかったけどチャンスが無かった』という肺移植の手術を受けたことがある女性は『新しいことを習得しようとするときには他の全てを忘れるの。駐車違反切符を切られたり、何か問題が起きたときでも、ここにきてひたすら身体をコントロールすることに集中すると、全てを忘れていられる。』と語ります。

 

『子供のころはあまり興味がなく、女の子がやるものだと思っていた。』という男性は、『大人になってダンスは力強さがあり身体能力を必要とするものだとわかって、興味をひかれた』と話します。
大きなビール腹を抱え、トウシューズを履いてレッスンする彼は、周りから『それはやめておいたほうが…』と言われても、さして意に介する風もなく興味の向くまま彼なりに真剣にバレエに取り組んでいます。

 

別の男性は『彼女のクラスでは、色んなレベルの人が一緒にレッスンを受けて、助け合いながら上達を目指していてとてもユニーク。最高に素晴らしいことだと思うよ。』と話します。

 

メディケア・カードをもらってから1年半後にバレエを始めた(通常メディケアは65歳から対象となるので、66歳のときと推察されます)という、グレイヘアのおじさまは建築家
『それまでもバレエは好きだったけれど、一度もダンスを習ったことはなく、自分でバレエのレッスンを受けるようになって、こんなに難しいことをしてるのか!とダンサーへの尊敬の念が深まった。他のスポーツもやったことがあるけれど、こんなにハードな訓練を要するものだったなんて!』と目を丸くして言います。

 

"それまでの人生で身に付いた身体の使い方"が自然に踊りに出る大人

実は先述のグレイヘアのおじさま、昔ボクシングをやっていたそうで、その時の足運びが踊りにも出てしまうのだそう。
インストラクターのKATHYさんいわく、『例えばテニスの経験がある人は、アン・デダンのピルエットをする時に"バックハンド"の要領でに腕を振りかぶってしまう』そう。
考えてみれば、大人からバレエを始めた人の場合、それまでの人生で身に付けてきた個々特有の身体の使い方は、踊りに出て当然。。でも、そういう考え方をしたことはなかったので、なるほど…!と思いました。

 

KATHYさんご自身の踊りは。。。???だけど。

KATHYさんは、レギュラーの受講者全員の名前を憶えていて、極力各人のバックグラウンドに合った教え方をするようにしているそう。
多少エキセントリックなところはあるけれど並みはずれて頭が良く、ひとりひとりの身体の状態や事情を踏まえたうえでの親身で熱心な指導は、受講者に『他にこんな先生はいないわ!』と言わしめます。

ですが。。。彼女自身はぜんっぜん、上手ではありません。インストラクターを名乗るには衝撃的なまでに。
正直言って、筆者も初めてこの動画を観たときには、あまりの上手くなさに(自分のことは棚に上げて…)『これって…いいのかしら。』と思いましたが、その『いい・悪い』を定義づけしようという姿勢こそが、大人バレエの大敵なのでは?と考えるに至りました。

KATHYさんは、大人である生徒ひとりひとりに目を向けて愛情とこれ以上ない熱心さを持って教えている、生徒さんたちはそんな先生のクラスで踊ることに生きがいを感じて通い続けている。。
これ以上、大人バレエに必要なことがあるだろうか。生徒さん全員の真剣なまなざしが何よりの答えなのでは、と。。。

 

頑張っても上手くならない…とくじけそうになったら

後半は、チャリティコンサートのリハーサルから本番までを追った内容です。受講者にはカリフォルニア州上級裁判所の判事さんもいらして(!)、その方には判事が着る黒いコートを衣装にした踊りを振りつけていました。

コンサート後の生徒さんの晴れやかな顔、生徒さんを信じて指導しつづけ『あなた方がいるから私はここで教えていられるの、ありがとう』というKATHYさん。

大人バレエを続けていると、頑張っても上手くならない、身体能力に限界を感じる。。と、くじけそうになる時があるかと思います。そんな時にはこの動画を思い出して、バレエを愛する気持ちと楽しむ気持ちを取り戻してください^^

 

…しかし『Alonzo King Lines Dance Centre』でバレエのクラスが受けてみたい・・・!

~reverence~

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