バレエ@TV| 法村珠里さんon『しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話 合体SP』を見てあれこれ思う
2017/01/16
2016年8月1日夜、日本テレビ系で放映のテレビ番組『しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話 合体SP』に『法村友井バレエ団』の団員であり創立一族のご令嬢・法村珠里さん(32歳)が出演されていました。
その放送回のテーマは「名門一家は本当に幸せなのか?SP」ということで、法村さんご一家以外にも『ミュージシャン一家』としてアン・ルイスさんのご子息と元タカラジェンヌの奥様ご一家や、雅楽界から東儀秀樹さんご一家がご出演されていました。(おフロタイムに差し掛かったため、東儀さんのあたりからは見ていないのですが^^;)
法村友井バレエ団は大阪に拠点を置くバレエ団で、その創立は終戦前の1937年と日本で最も歴史の長いバレエ団のひとつなのだそう。(調べてみると、松山バレエ団が1948年創立、谷桃子バレエ団が1949年、牧阿佐美バレエ団が1956年(母体は1933年)、東京バレエ団が1964年創立(すべて公式HPによる)。ちなみに、バレエが生まれたのは16世紀(inイタリア)、アンナ・パブロヴァの日本初公演が1922年。日本のバレエの歴史は浅い、とよく言われますが…後発組にしては相当頑張ってると思いませんか?)
…話がそれましたが、法村友井バレエ団はバレエ学校も併設。関西エリアを中心に現在60スクールほど開講されていて、草の根レベルからのバレエ普及にも大きく貢献されている団体です。
現在は創立者のご子息である法村牧緒さんが団長と学校校長を兼任していらっしゃり、同団の団員である奥様との間の長女が珠里さんです。
法村ご一家の紹介からはじまった番組。
団本部兼スタジオ兼ご自宅は、8階建てのビル…1~6階がスタジオ、7階が校長室、8階がご自宅だそうで、ご自宅のテレビ画面では各スタジオの様子がモニターできるほか、館内放送もできるようになっているそうです。
テラスにはパ・ド・ドゥの一場面を切り取った像が。その像を真似してポーズをとるご両親がお茶目でした^^
バレエとは縁もゆかりもないごく普通の家庭(母がそこそこの芸術好き、程度^^;)に生まれた筆者。
暮らし向きについてはともかく、このように大規模なバレエ団の創立一族にしても、街のバレエ教室を運営されているご一家にしても、バレエ一家に生まれたご子息方はなぜあんなにバレエが上手なのか?と子供のころから疑問に感じていたので、そこを知りたいと続きを見ていたのですが、、
あくまでもバラエティ番組の1コーナー(20分くらい?)なので、現在32歳の珠里さんがダンサーとして舞台で、講師としてスタジオで活躍する現在の姿に至るまでの過程を深く掘り下げることは趣旨としてはいませんでした。(そりゃそうですね^^;)
とはいえ、待望の長女として(10歳ほど年上のお兄様がおいでです(もちろんダンサー)。)産声を上げた瞬間から、バレリーナになることを運命づけられ、一番身近な両親が家庭内だけでなく社会的な面においても自分を評価する立場にあることを考えると、精神的に自立して心の中の折り合いをつけるまでにいろいろな葛藤や紆余曲折があったのではないかと思いました。
ダンサーであるご両親のDNAを引き継ぎ、生まれながらにしてダンサーに向いた身体的特徴や能力を(高確率で)持っていること、手本とするべき姿が常にそばにあり確認できること、バレエが空気のように普通に生活の中に溶け込んでいることなどは、バレエ一家に生まれたからこその大きなメリットです。(バレエとご縁のない家庭の子供と比較すると、生まれた段階で100歩も200歩も先を行ってる感じ。。。)
しかし、それらのメリットはあくまでもバレリーナになりたい人にとってのものであって、他の道を歩みたい、可能性を模索してみたい子供にとっては、歓迎できる要素とは限りません。
人生のどこかの時点で(それもできるだけ早く)、『バレエ一家に生まれたからだけではなく、自分の意思をもってこの道を進む』と決めずして、プロのダンサーとして活躍し続けることができるほど甘くない世界だと思うので、その意思を固めた時期やきっかけについて、もう少し知りたかった。。。(だから、バラエティですって^^;)。
美しく華やかな外見に、さばさばして明るいお人柄、親しみやすい関西弁がキュートな珠里さん、残念ながら今まで踊りを拝見したことは無いのですが、機会があればいつか舞台を観ていたいと思います。
蛇足ですが…テレビ局のカメラクルーがバレエについてあまり知らない方だったらしく、彼の関心は男性ダンサーの『ぴったりタイツと股間』に集中…
普段全くバレエに接しない人にとっては少々目を引く見た目であることは否めないし、気持ちはわからなくもないけれど、、、
そこに時間を割かずに、なかなか見られないバレエ団のスタジオでのレッスン風景にまわしてほしかった!と思った筆者なのでありました。。。
~reverence~