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はじめてナビ| バレエ・レッスンの流れ

2023/06/02

初めてのバレエのレッスン。
あらかじめ流れがわかっていると緊張感がすこし緩和されるのではないでしょうか?
この記事では、バレエのレッスンの流れをまとめてみました。

バレエのレッスンの流れ

一般的なバレエのレッスンは、

◆バーレッスン

☞片手(時に両手)をバーに添えて動く

◆センター(フロア)レッスン

☞フロアで(支えを使わず自立して)動く

で構成されています。それぞれの詳しい内容は、後ほど。

ちなみに・・・
バレエで使う『バー』とは、直径7~8㎝くらいの手すりのこと。
スタジオの壁に取り付けられている固定式と 持ち運び式のものがあります。

バーレッスンに先立って、レッスン開始時に全員そろって準備運動タイムを設けてくれる場合もありますが、けが防止のためにもレッスン前には各自ストレッチを行っておくことをおすすめします。
(体育の時間にやったような、シンプルなストレッチでも充分です!)

バーレッスンが終了し、センターレッスンに移る前のタイミングで、開脚などのストレッチを行う時間が設けられたり、ポワントクラスではトウシューズに履き替えるなどします。

国やレベルが違っても変わらない『レッスンの流れ』

バー・センターともに、基礎となる動きを一通り網羅するため、内容や順番にはある程度決まった形式があります。

参加者のレベル ・ レッスンの目的 ・ 時間により難易度や時間配分などのアレンジはありますが、どこの教室でも、お国が違っても、初心者向けでもプロのカンパニーでも、基本の流れに大差はありません
(ゆえに、海外でオープンクラスを受講!なんてことも可能です^^)

1回のレッスンは 90分くらい

1回のレッスン時間は、1時間半(90分)くらいが一般的です。
こちらもレベルや目的・教室のタイプなどにより、75分・60分を1クラスとして行われる場合もあります。

バーレッスンとセンターの配分は、半々~6:4くらいが多いように思います。

レッスンの内容

バー&センターいずれのパートにおいても、一つ一つの項目について講師から示される一連の動き(=アンシェヌマン)を通して正しい形や動き(筋肉の使い方や姿勢)を確認・習得していきます。
また、レッスンを通して音楽をよく聞き、合わせて動くことも重要です。

では、バー&センター、それぞれ流れに沿って内容を見ていきましょう。

1.バーレッスンの内容

一般的なバーレッスンの順番と内容は以下の通りです。
※順番が前後したり、複数項目を取り混ぜて行われる場合もあります。

1.プリエ
2.タンデュ
3.ジュテ(デガジェ、グリッセとも)
4.ロン・ドゥ・ジャンブ・ア・テール
5.フォンデュ
6.フラッペ
7.ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール
8.アダージオ
9.グラン・バットマン

各項目をクリックすると、用語と動きを説明した記事が別ページで開きます。

※流派による呼称の違いもありますが、ここではレッスンの際に使われる口語を理解しやすいよう、よく使われる言葉を省略形で記しました。

1→9と進むに従い、徐々に身体への負荷が大きい動きになっていく(=身体を動かす範囲が大きく・早く(または非常に遅く)・細かくなる)とイメージしていただければよいと思います。

2.センター(フロア)レッスンの流れ

センターでの流れはバーレッスンに比べてより流動的です。
一般的には、タンジュなど小さな動きやアダージオなどゆっくりとした動きから、だんだんダイナミックで早い動きのアンシェヌマンに移行していくことが多いです。

以下にセンターレッスンに含まれる一般的な要素を挙げてみました。
(※含まれる要素は以下の限りではなく、他にも多数あります。)

●ポール・ド・ブラ
●アダージオ※
●タンジュ
●ジュテ
●ピルエット
●アレグロ※
●グランワルツ※
●跳躍系(シャンジュマン、エシャペ、アサンブレ、パ・ド・シャ、ジュテ、スーブルソー、シソンヌなど)
●移動系(パ・ド・ブレ、シャッセ、パ・ド・バスク、グリサードなど)

※マークの項目は『パの名称』ではなく『曲の速さ・曲調』を意味する言葉です。

バーという支え無く行うセンターでのレッスンは、立ち方・姿勢・身体の引き上げなどの基本が出来ていないと、手足を少し動かそうとした途端に身体のバランスを崩してしまうこともあります。

また、センターでの動きにはパ(=ステップ)とパの間の『つなぎ』の動きもより重要になります。
一つ一つのパを美しく正確に行うだけでなく、『つなぎ』である移動・方向やポジションの変換までもが美しくスムーズであることで初めて『踊り』となります。

(単語と単語を助詞でつないで文章ができあがるようなイメージでしょうか… 「て・に・を・が・は」が正しく使われていない文章は、意味を正しく伝えられないばかりか、美しくもないですよね。)

美しい音楽に乗って動くセンターレッスンは、まさしく『バレエを踊ってる!!』という高揚感が感じられる、レッスンの醍醐味。
前回よりもほんの少しでも上手にキレイに踊れたかな?と思うと、次回も頑張ろう!という原動力にもなりますね。

レッスンの最後は必ず"レヴェランス"で。

センターでのレッスンが終了すると、一番最後に『レヴェランス(reverance)』と呼ばれるお辞儀をします。

レヴェランス(reverance)とは、尊敬よりさらに段階の高い崇敬の意を表す言葉で、バレエ用語として使われる際は、『崇敬の想いを込めて行うお辞儀』を指すことがほとんどです。

レッスン終了後のレヴェランスは、講師やピアノ奏者に対して、また、範囲を広げて、共にレッスンした仲間、健康にレッスンを受けることができた自分自身に対して行う、と言われますが、

自分がバレエのレッスンを受けに来られているということは、教えてくれる人や場所、スタジオの環境を整えてくれる人、自分自身の健康状態や環境、さまざまな条件がそろったうえで叶っていることなので、
特定の人に向かってというよりは、それら全てのことに感謝!という気持ちでレヴェランスを行うと、何となく心洗われる気がして清々しいですよ!

長い記事になってしまいましたが、初めてのレッスンに向け、少しでも不安解消に役立てば幸いです^^。

~reverence~




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