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はじめてナビ| バレエ・レッスンの流れ

2017/03/18

初めてのバレエのレッスン。
あらかじめ流れがわかっていると緊張感がすこし緩和されるのではないでしょうか?
この記事では、バレエのレッスンの流れをまとめてみました。

バレエのレッスンの流れ

一般的なバレエのレッスンは、

◆バーレッスン

☞片手もしくは両手をバーに添えて(『持つ』ではないのです!)行う

◆センター(フロア)レッスン

☞フロアで(バー無しで・自立して)行う

で構成されています。

それぞれの詳しい内容は、後ほど。

講師によっては、1のバーレッスンに先立って、全員そろってストレッチやマッサージなどを行う場合もありますが、レッスン前には各自ストレッチを行っておくのが一般的です。

また、バーレッスンが終了し、バーを片付ける前後のタイミングで、一斉にもしくは各自で開脚などのストレッチを行う時間が設けられたり、ポワントクラスではトウシューズに履き替えるなどします。

 

国やレベルが違っても変わらない『レッスンの流れ』

バー、センターともに、基礎となる動きを一通り網羅するため、内容と順番はほぼ決まっています。

レッスン参加者のレベルやレッスンの目的、レッスン時間によりアレンジされますが、どこの教室でも、お国が違っても、初心者向けでもプロのカンパニーでも、基本の流れは変わりません。(ゆえに、海外でオープンクラスを受講!なんてことも可能です^^)

1回のレッスン時間は、1時間半(90分)くらいが一般的ですが、こちらもレベルや目的・教室のタイプなどにより、75分・60分を1クラスとして行われる場合もあります。

では、バー&センター、それぞれの流れを見ていきましょう。

 

1.バーレッスンの流れ

"一般的な"バーレッスンの順番は以下の通りです。

1.プリエ
2.タンデュ
3.ジュテ(デガジェ、グリッセとも)
4.ロン・ドゥ・ジャンブ・ア・テール
5.フォンデュ
6.フラッペ
7.ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール
8.アダージオ
9.グラン・バットマン

各項目をクリックすると、用語と動きを説明した記事が別ページで開きます。

※流派による呼称の違いもありますが、ここではレッスンの際に使われる口語を理解しやすいよう、よく使われる言葉を省略形で記しました。

ひとつひとつの動きについて、詳しくは順次記事をUPしていきたいと思いますが、1→9と進むに従い、徐々に身体への負荷が大きい動きになっていく(身体を動かす範囲が大きく・早く(または非常に遅く)・細かくなる)とイメージしていただければよいと思います。

また、1~9は主に脚の動きに対しての呼称ですが、脚だけでなく、腕や上半身を含めて全身を使った一連の振付け=『アンシェヌマン』を通して、正しい形や動き(筋肉の使い方や姿勢)を確認・習得していきます。

たとえば、1のプリエの場合…
●足のポジションと姿勢を整える
●腕の動き(ポール・ド・ブラ)
●ドゥミ・プリエ×2回
●グラン・プリエ×1回
●腕を動かしながら前屈→上体を反らす…
というような
講師から示されたアンシェヌマンを覚えておき、その後、曲に合わせて参加者全員がそろって行う、という流れとなります。
  
 

2.センター(フロア)レッスンの流れ

センターでの流れはバーレッスンに比べてより流動的です。

以下にセンターレッスンに含まれる一般的な要素を挙げましたが、1から順にということではなく、各要素を組み合わせて一連の流れとして行われます。(含まれる要素は以下の限りではなく、他にも多数あります。)

●ポール・ド・ブラ
●アダージオ※
●タンデュ
●ジュテ
●ピルエット
●アレグロ※
●グランワルツ※
●跳躍系(シャンジュマン、エシャペ、アサンブレ、パ・ド・シャ、ジュテ、スーブルソー、シソンヌなど)
●移動系(パ・ド・ブレ、シャッセ、パ・ド・バスク、グリサードなど)

※マークの項目は『パの名称』ではなく『曲の速さ・曲調』を意味する言葉です。

こちらも、講師から予め示された一連の振付け=アンシェヌマンを曲に合わせて行います。

バーという手がかり無く行うセンターでのレッスンは立ち方・姿勢・身体の引き上げなどの基本が出来ていないと、手足を数センチ動かそうとした途端に身体ががくがく揺れてしまい、まっすぐ立つこともままならない、ということもあります。

また、単語と単語を助詞でつないで文章ができあがるように、センターでの動きにはパ(=ステップ)とパの間の『つなぎ』の動きもより重要になります。
一つ一つのパを美しく正確に行うだけでなく、『つなぎ』である移動、向きやポジションの変換までもが美しくスムーズであることで初めて『踊り』となります。(「て・に・を・が・は」が正しく使われていない文章は、意味を正しく伝えられないばかりか、美しくもないのに似ていますね。)

とはいえ、美しい音楽に乗って動くセンターレッスンは、まさしく『バレエを踊ってる!!』という高揚感が感じられる、レッスンの醍醐味です。
前回よりもほんの少しでも上手にキレイに踊れたかな?と思うと、次回も頑張ろう!という原動力にもなりますね。

レッスンの最後は必ず"レヴェランス"で。

センターでのレッスンが終了すると、一番最後に『レヴェランス(reverance)』と呼ばれるお辞儀をします。

レヴェランス(reverance)とは、尊敬よりさらに段階の高い崇敬の意を表す言葉で、バレエ用語として使われる際は、『崇敬の想いを込めて行うお辞儀』を指すことがほとんどです。

レッスン終了後のレヴェランスは、講師やピアノ奏者に対して、また、範囲を広げて、共にレッスンした仲間、健康にレッスンを受けることができた自分自身に対して行う、と言われますが、

自分がバレエのレッスンを受けに来られているということは、教えてくれる人や場所、スタジオの環境を整えてくれる人、自分自身の健康状態や環境、さまざまな条件がそろったうえで叶っていることなので、
特定の人に向かってというよりは、それら全てのことに感謝!という気持ちでレヴェランスを行うと、何となく心洗われる気がして清々しいですよ!

 

 

長い記事になってしまいましたが、初めてのレッスンに向け、少しでも不安解消に役立てば幸いです^^。

 

~reverence~




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