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美しきダンサーたち| Dorothee Gilbert(ドロテ・ジルベール)@パリ・オペラ座バレエ
2017/01/16
人間はこうも美しくなれるものなのか…とため息をつきたくなる、バレエ・ダンサーたち。
舞台の上では人間離れした存在に思える彼らですが、素顔を少し知ると親しみが沸き、バレエ鑑賞がさらに興味深く楽しくなります。
今回は、ニュアンスある美女ぞろいのパリ・オペラ座のダンサーの中でも、ひときわまぶしい輝きで見るものの目を離さない『Dorothee Gilbert』(ドロテ・ジルベール)さんの魅力に迫ります。
Contents
パリ・オペラ座| ドロテ・ジルベール
↓Instagramより
プロフィール
◆名前:ドロテ・ジルベール(Dorothee Gilbert)
◆出身:フランス・トゥールーズ
◆生年月日:1983年9月25日(33歳・2016年11月現在)
◆星座:てんびん座
◆所属:パリ・オペラ座
◆階級:エトワール(最高位)
略歴
7歳 バレエのレッスンを始める
11歳 オペラ座属バレエ学校に入学を志望するが不合格となる
12歳 同バレエ学校に入学
2000年 パリオペラ座にコールド・バレエとして入団(17歳)
2002年 コリフェに昇格
2004年 スジェに昇格
2005年 プルミエール・ダンスーズに昇格
2007年 エトワールに昇格(24歳)
【受賞歴】
2002 : アロップ賞バレエ部門
2004 : カルポー賞
2006 : Prix Ballet 2000
2006 : レオニード・マシーン賞
SNS公式アカウント
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◆パリ・オペラ座公式ホームページ⇒コチラ
ダンサーとしてのエピソード
◆オペラ座バレエ学校入学時
2度目の出願でオペラ座バレエ学校への入学が叶った時には、トゥールーズからご両親ともどもパリへ引っ越したそう。一人っ子である彼女を遠く離れた寄宿舎に入れたくないとご両親が躊躇せず決めたのだとか。
すでに5年間のレッスン経験を経ての入学だったものの、それまでの学校では習ってこなかった"フレンチスタイル"のライン・まっすぐな姿勢と身体の配置を一から習得しなおすことが必要だったのだそう。(これらはコールド・バレエとして入団してからも鍛錬を重ねた、とのこと。)
◆NHKの番組にも出演!覚えてる方もおいででは?
元パリ・オペラ座エトワール、マニュエル・ルグリの『スーパーバレエレッスン パリ・オペラ座 永遠のエレガンス』(2006~7年)に、模範演技を披露するダンサーとして出演していたことでドロテを知った方も多いのではないでしょうか。
筆者の知る限り、『ロミオとジュリエット』のバルコニーシーンをエルヴェ・モローと、『アレポ』をルグリと踊っていたかと思います。(今思えばものすごく豪華な組み合わせ!)
当時20代前半でプルミエール・ダンスーズだった彼女が番組内のインタビューで"いつか舞台でジュリエットを踊ってみたい"とはにかみながら話していたことを思うと感慨深いです。
◆東日本大震災の被災地でバレエ・レッスンを実施
震災翌年の1月、公演のため来日した機会をとらえて行われたパリ・オペラ座バレエ・ダンサー4名によって行われたバレエ・レッスン。ドロテは石巻でのレッスンを担当しました。チャリティ公演を敢行してくれたギエムといい、日本に親愛の情を持ってくれているのかな、と思うと嬉しくなりますね。
◆ガラ公演では"インターナショナルな踊りをちょっと取り入れる"
オペラ座と言えば、"フレンチスタイル"と呼ばれる、ふくらはぎから下の脚づかいと身体のポジション取りが特徴的(この描写はドロテ自身の発言)な、シックなスタイルが思い出されます。
オペラ座育ちでフレンチスタイルを体現するドロテですが、ガラ公演では『ロシアやアメリカのダンサーなどの"いいな"と思ったところを少し取り入れて踊ったりする』のだそう!自分のスタイルを確立しているドロテほどのダンサーでも、そういうことってあるんですね。遊び心、みたいなものかな?
プライベートライフ・その他
◆この美貌で一児のママなんて!信じられない…
かつてオペラ座のプルミエ・ダンスール、アレッシオ・カルボーネと結婚していたが離婚、現在は写真家のジャメ・ボール(James Bort)と生活を共にしているドロテ。2014年5月にLilyちゃんという女児を出産しているママ・ダンサーです。
出産後、一層身体が絞られてラインがよりシャープになった気が。。。一体どうなってるんだ!?世界一美しいママのひとりでは…と思うのは筆者だけでしょうか。
◆『Repetto』の広告で見かけた方もおいででは?
フランスのバレエ用品メーカー『Repetto』のアンバサダーとしてもお馴染みのドロテ。広告写真はどのショットも美しすぎて、うっとりしてしまいます。あまりの美しさに憧れて、筆者も誕生日プレゼントに香水を買ってもらいました…
◆すっごいおしゃれさん!
"フランス"・"パリ"・"アート"。この3つがすべて合わさった場所で日常を送るオペラ座のダンサーたち。美意識の頂点ともいえる場所にいる彼らは、おしゃれ感度もハンパありません。中でもオーレリー・デュポンとドロテは、バレエダンサーとしてだけでなく、おしゃれミューズとしても憧れの的。
ブランドではシャネルやイヴ・サンローランが好きでエルメスのバッグを愛用する彼女ですが、インスタをチェックしていると"ゆるTシャツ&ジーンズにノーメイク"という親しみのもてるリラックスした格好も多く、ソワレからカジュアルまでオシャレに着こなす『これぞパリジェンヌ!の理想像』です。
↓Diorのドレスで。う・美しい~!
↓Lilyちゃんとのリラックスしたショット。かわいい!
ぜひご覧いただきたい、Youtube動画リンク集
◆パリ・オペラ座 公式動画より
アーティスト(ダンサー)紹介のビデオクリップ
◆repetto公式動画より:その1
ブランドイメージ映像『Daily Life of A Dancer』
◆repetto公式動画より:その2
香水の新ライン"Florale repetto"の写真撮影バックステージ『Making-of Eau Florale Repetto』
ドロテ出演のDVDはコチラ
◆ドロテ先生からバレエ・レッスンを!
↓こちらは上巻(ウォーミングアップとバーレッスン)
ドロテ・ジルベール パリ・オペラ座エトワールのバレエ・レッスン 上巻 <ウォーミングアップ&バー・レッスン> [DVD]
↓こちらは下巻(センターとポワント)
ドロテ・ジルベール パリ・オペラ座エトワールのバレエ・レッスン 下巻 <センター&ポアント・レッスン> [DVD]
"レッスン映像LOVER"の筆者もずっと欲しいと思ってる、このレッスンDVD。水のように流れるような動きが美しくて、バーレッスンでさえ舞台のように見とれてしまいます。
◆パリ・オペラ座公演『コッペリア』DVD
2011年3月の公演を収録したDVD。オペラ座は映像作品にそこまで力を入れていないのか、あるいは舞台はライブで観るのが基本!という理念があるのか、理由は不明ですが公演の映像作品が少ない… ドロテ出演作で日本で入手しやすいものとなると、スワニルダ役を務めるこちらの『コッペリア』くらいでした。
パトリス・バーン演出の今作、従来のコッペリアとは人物設定にひねりが加えられていたりして、トラディッショナルなものをお求めの方は???となっちゃうかもしれませんが、高難度なパをあくまでもさりげな~くやってのけるドロテの踊りに終始うっとりです。
筆者からひとこと
ドロテを知ったのは、前述のNHK番組『マニュエル・ルグリのスーパーバレエ・レッスン』。模範演技でジュリエットを踊る彼女に『かわいらしい方!』と目を引かれたのを覚えています。
そのころは仕事が忙しく、バレエに割ける時間も気力もまるでなかった(泣)ので、そこまで動向を注視していなかったのですが、退職後のここ数年、がぜん盛り返した個人的バレエ・ブームにのっかって記憶の谷間から表層部に戻ってきてくれたドロテ。
久しぶりに見る彼女は、記憶の中にあるコケティッシュで愛らしい表情は残しながらもあどけなさは影を潜め、すっかり大人の女性になっていました。踊りも一段とクリアで無駄がなくシャープに進化を遂げていて、驚いたものです。
彼女がSNSで発信してくれる素顔や毎日を美しく笑顔で過ごす様を垣間見ていると、ダンサーとしてだけでなく、同じ地球上にあるひとりの女性として、刺激とエネルギーをもらえます。
嬉しいことに来日機会も多いドロテ(チケット入手がタイヘンなほど^^;)、末永くその美しい姿を見せてほしいと願わずにいられません。
~reverence~
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