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大人バレエの効能| 脳に効くダンス。踊ると認知症予防に!心理状態の改善に!

2023/08/15

大人バレエを習っている方なら、ダンスが『実は、ものすご~く頭を使う』こと、『気分がスッキリと晴れやかになる』ことを経験上ご存知だと思います。

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私たちがバレエのクラスでいつも普通に行っている、
●動きの手順を記憶し
●正しい身体の動かし方と順番で
●音楽とリズムやタイミングを合わせながら
●美しく踊る(踊ろうとする)

ことは、身体的活動だけでなく脳内活動でもあります。

バレエを踊っている時になんとなく感じていた、『(踊ることは)身体だけじゃなく、他にも絶対いいことがあるはず…!』という思い。
近年、『踊る』ことの身体以外の部分への影響が科学的に研究・解明され始め、それが裏付けられようとしています。

この記事では『『ダンス』が脳と心にあたえる効果』についての興味深い話をご紹介したいと思います。

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踊っている時、ヒトは?

バレエに限らず『ダンス』は、身体だけでなく脳の様々な働きを強調させて行われています。

『動きの手順を覚えて音楽に乗って身体を動かして…』と一言で言っても、足を・いつ・どの方向に・どれくらいの高さで出すのか、腕は・顔はどう動かすのか、音楽のどのタイミングでその動きを行うのか…など、単に身体をコントロールする能力だけでなく、空間認識能力、音やリズムをつかんで反応する能力(音楽性)、それらを協調(コーディネーション)させる能力など、脳内の様々な働きを同時に発揮しているのです。

『喜びや楽しみを感じる運動』が脳を活性化させ、アルツハイマーの予防になる

カリフォルニア大学(ロサンゼルス校)のCyrus A. Raji医師を初めとする医師団が中心となって進めた調査研究によると、身体を動かすことと喜びの感情の関係がニューロン同士の繋がりを強め、それによってさまざまな痴呆症に対する抵抗力が高まることがわかりました。

身体を鍛えることを楽しみながら行える身体活動は、どんなことでも神経変性疾患から脳を守ることができるというのです。

調査は、毎日ウォーキングしたり、ダンス教室に通ったり、積極的にアウトドアで活動する習慣があれば、アルツハイマー病にかかるリスクを最大50%減らすことができる、としています。

感情を刺激されることがあまりなく、活動量が少ない人は脳の容量が少なく、機敏さに欠け、脳内で接続されるニューロンが少なくなりがちです。
一方で、カラダを鍛えたり、前向きで、刺激的で楽しめる活動は脳細胞に刺激を与えるため、こうした活動に効果があることが証明されています。

『ダンス』はうつ・ストレス・不安の解消にも効果あり

ストレス・不安に効果があったとするスウェーデンの研究例

スウェーデンの研究者が、首と背中の痛み、ストレス、不安、抑うつなどの問題を抱えてる112人の十代の少女に対して研究を行いました。

全体の半数の少女に毎週ダンスのクラスに参加してもらったところ、参加しなかった残りの半分と比較して、精神的にも健康になり、気分が高揚する効果が認められたと言います。

その効果はダンスクラスが終了したあとも4カ月~最長8カ月先まで継続したそうです。

筆頭研究者のAnn Duberg氏(Sweden's Center for Health Care Sciences)は、思春期の少女がもつストレスやさまざまな潜在的問題にかかわらず、ダンスは熱心に取り組む気持ちと肯定的な経験をもたらすことができた、としています。

特に『ダンス』に効果が認められた、イギリス・韓国での研究

ロンドン大学の研究者が、不安障害を抱える患者にダンス・エクササイズ・音楽・数学の4つの種類のレッスンを受けてもらい、その効果を比較しました。
検証したところ、目に見えて効果があったのはダンスのみだった、と言います。

また、韓国のウォンクワン大学の研究では、思春期の青年に12週間にわたってダンス療法を試行した結果、交感神経系を安定化させ、うつ病を伴う心理的苦痛改善しうることを示唆した、といいます。

『好きだから・楽しいから、踊る』のメリットは計り知れない!

脳にもココロにも身体にも、最もよくないのは、活動の幅が狭いマンネリ化した日々を送ることです。

単調で代わり映えのしない生活をしていると、必然的に気分が落ち込んだり、脳が刺激されず活動が弱まったりします。身体面でも、血流やリンパの流れが滞留して悪くなり、筋力や運動能力も低下していきます。

私たちが普段のレッスンで行っている、『喜びを感じながら楽しく『踊る』』ということ。それだけで身体が鍛えられ、脳にも心にもいい効果があるなんて、嬉しい限りですね。

『バレエを習っている』と人に話すと、「姿勢が良くなる」とか「足腰が強くなる」という、身体能力や外見上の向上ばかりを取り上げられがちです。
『またバレエ?』なんてちょっと非難めいた言葉を受けた日には、『実は、脳とココロにも大きな効果があるのよ~!』と、その効果をトクトクと説いてさしあげてください!

ただし、ケガには充分お気をつけて!!!

~reverence~

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