バレエDVD発売情報｜　英国ロイヤル・バレエ『ザ・コレクション』BOX(ロイヤル・チャーター60周年記念 DVD15枚組)

2016/10/25 2017/01/18

Contents

1 英国ロイヤル・ファン垂涎、珠玉のDVDコレクション発売！
2 DVD・Blu-Ray販売情報

英国ロイヤル・ファン垂涎、珠玉のDVDコレクション発売！

英国ロイヤル・バレエ団を擁するロイヤル・オペラ・ハウスが、ファン垂涎の魅力的なDVD BOXを発売するそうです。
その名も『ザ・コレクション（THE COLLECTION）』。（"THE"をつけるあたりに自信を感じますね。）

バレエ団が詔勅(ロイヤル・チャーター)を受けて"王立"となってから60年を迎えることを記念して発売される運びとなった、15枚組（！）のDVDコレクションです。

…うっ、欲しい。

英国ロイヤル・バレエ『ザ・コレクション』。15枚のDVD、その中身は？

Amazonの商品ページ掲載の情報によると、15枚のDVDに収録されているのは以下のとおり。さすがコンテンツ事業に力が入っている英国ロイヤル、出し惜しみ感のない素晴らしいラインナップでファンの心をつかみます。

【収録内容】
Disc 1〉ジゼル 2014 ジゼル:オシポワ/アルブレヒト:アコスタ
Disc 2〉ラ・バヤデール 2009 ニキヤ:ロホ/ソロル:アコスタ/ガムザッティ:ヌニェス
Disc 3〉ドン・キホーテ 2013 キトリ:ヌニェス/ドン・キホーテ:サウンダース
Disc 4〉眠れる森の美女 2006 オーロラ姫:コジョカル/フロリムント:ボネッリ/リラの精:ヌニェス
Disc 5〉くるみ割り人形 2009 こんぺい糖の精:吉田都/王子:マックレイ
Disc 6〉白鳥の湖 2009 オデット:ヌニェス/ジークフリート王子:ソアレス
Disc 7〉シルヴィア 2005 シルヴィア:バッセル/アミンタ:ボッレ
Disc 8〉ラ・フィーユ・マル・ガルデ 2015 リーズ:オシポワ/コーラス:マックレイ
Disc 9〉ラプソディ/二羽の鳩 2016 ○ ラプソディオシポワ/マックレイ ○二羽の鳩娘:カスバートソン/若者:ムンタギロフ/ジプシーの娘:モレーラ/その恋人:平野亮一
Disc 10〉アシュトン・セレブレーション 2013 ○ ラ・ヴァルス小林ひかる/平野亮一/レイン/○ タイスの瞑想曲ベンジャミン/フリストフ ○ 春の声崔由姫/キャンベル ○ モノトーンズ I & II 高田茜/ヌニェス/ボネッリ ○ マルグリットとアルマンタマラ・ロホ/ポルーミン/エイヴィス
Disc 11〉ロメオとジュリエット 2012 ジュリエット:カスバートソン/ロメオ:ボネッリ
Disc 12〉マイヤリング(うたかたの恋) 2009 ルドルフ皇太子:ワトソン/マリー・ヴェッツェラ:ガレアッツィ
Disc 13〉不思議の国のアリス 2011 アリス:カスバートソン/ハートのジャック:ポルーニン
Disc 14〉冬物語 2014 レオンティーズ:ワトソン/ハーマイオニー:カスバートソン/バーディタ:ラム/パウリーナ:ヤノウスキー/フロリツェル:マックレイ/ポリセネス:ボネッリ
Disc 15〉マクレガー・トリプル・ビル (クローマ/インフラ/リーメン) 2006-09 ロホ/ボネッリ/ワトソン/ラム/カスバートソン

おススメポイント１：チャイコフスキーの三大バレエがしっかり堪能できる！

ご存知チャイコフスキーの三大バレエ『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』。3作品ともバレエのDVDをまだお持ちでない方の最初の1枚としてもおススメのしっかり見応えのある公演映像が組み込まれています。

この3作品ともこのコレクション発売以前に単品でDVDを購入し（ゆえにコレクションを買うとダブっちゃう…(´・_・｀)）、繰り返し視聴している筆者ですが、観るたび全身トリハダものの素晴らしい公演ばかりです。

『白鳥』では、主役：オデット/オディール役のマリアネラ・ヌニェスの繊細かつ伸びやかな踊りと、大仰ではないのにキャラクター設定が際立った演技ぶりに、高いレベルの踊りと演技の両立とはこういうことかとバレエの観方が変わった気がしますし、『眠り（眠れる？）』ではアリーナ・コジョカルのはかなげで愛らしい見た目からは想像もつかない驚異的な技術力の高さに呆然とするばかり、『くるみ』では吉田都さんとスティーブン・マクレイという"夢の共演"が観られた喜びにひたり・・・とこの3枚だけでも大きな価値を感じています。
（『くるみ』のDVDについてはこの記事にまとめています。）

おススメポイント２：『ジゼル』『ドンキ』『ロミ・ジュリ』も収録

三大バレエに次いで広く一般に作品名が知られている作品にあがってきそうな『ジゼル』『ドンキホーテ』、そして『ロミオとジュリエット』も収録。

この中では『ドンキ』『ロミ・ジュリ』を観たことがあるのですが（姉に借りて）、これらがまた良作です。
『ドンキ』のマリアネラ・ヌニェスは白鳥の時とは全く違った明るく奔放なキトリ役を伸び伸びと楽し気に演じ、魅力的なキャラクターを作り上げていますし、『ロミジュリ』では英国ロイヤルの演劇性の高さを体感するにはぴったりの作品。

オシポワ＆アコスタの『ドンキ』は観たことがないのですが、ボリショイ⇒マリンスキーから英国ロイヤルへと移籍、この方の運動神経はどうなっているのだろう？とナゾに思うほどのテクニックの高さを持つナターリア・オシポワと、キューバ人らしいアニキ気質のカルロス・アコスタの共演…観てみたいです！

おススメポイント３：観たい！英国ロイヤル振付家陣によるレパートリー。

英国ロイヤル・バレエを世界有数のバレエ団に押し上げた功労者のひとりである振付家フレデリック・アシュトン作品を集めたDisc10の『アシュトン・セレブレーション』、現在も常任振付家として在任中のウェイン・マクレガー作品を集めたDisc 15 『マクレガー・トリプル・ビル (クローマ/インフラ/リーメン) 』など、振付家の作品集的なディスクも。

特にマクレガーの『クローマ（Chroma）』『インフラ（Infra）』は、ロイヤルオペラハウス公式映像↓で観て以来、ずっとフルで観たかった作品。もはやアート！な瞠目の作品です。

『Chroma』のトレイラー