筆者のバレエ歴&自己紹介
2021/08/30
ご参考までに、自己紹介を兼ねて筆者のバレエ歴をお伝えします。
Contents
バレエとの出会い―小学校1年生
2つ年上の姉が、母の知り合いつながりでモダンバレエを習い始めたのは、確か私が5歳の時。姉がレッスンしている間1人で留守番などできる年齢ではなく、母に連れられて一緒に教室に行っていました。
レッスン風景の記憶は皆無なのですが、発表会で姉が白いチュチュで踊るのを見て、「私もあんなのが着たい~!バレエ習いたい~!」とねだったのが始まりでした。…ありがちです…
ありがたくもその言葉をちゃんと聞いてくれていたらしい母。経緯はよくわからないのですが、なぜか姉が通っていたモダンバレエ教室ではなく、母がどこからか聞きつけてきた、某バレエ団の現役団員の方が教えていらっしゃるクラシック・バレエ教室に、姉と共に週1回土曜日の午後に通うことになったのでした。
バレエシューズ時代―小学校1年生~小学校3年生まで
この記事を読んでくださっている方は、きっとお分かりかと思います。「踊る」ことの楽しさが理屈ではないことを。
競争やパワーが必要とされる「スポーツ」は嫌いだったのですが、(球技などで痛い思いをするのも大嫌いでした^^;)「踊る」ことにはレッスン初回から魅了されました。(一応アーティスティックとされる「うお座」だから?)
そのバレエ教室では、子供のレッスンウェアは「水色のスカート付き丸首ノースリーブレオタード」&「ピンクのタイツ着用」と決められていたのですが(今のように選択肢はなかったので、決められているという感覚すらなかった)、みんなが同じ格好でバーに沿って並んで、みんながそろって同じ動きをするのがフシギな感じがしたものです。
ただ、私は何事も『コツコツやる』ことが大の苦手…理性をもって自分をコントロール、なんて年齢でもなく、こらえ性の無い人間に基礎基礎基礎!!!のレッスンは退屈に思えることもしばしばでした。。。
↓筆者の"ファースト・チュチュ"。蝶々の役でした…(ちゃんと羽根もついてたんだけど、どっかに行っちゃった。)
初めてのトウシューズ―小学校4年生
センターワークや発表会になると俄然張り切るのに、バーレッスンの、特にフォンデュやアダージオなど忍耐を要する(大人になって忍耐だけではないことがやっとわかりました…)、スローな動きとなると見るからにモチベーションが下がる私を見て刺激を与えようと思ってくださったのか、先生からトウシューズのお許しが出たのは始めてから3年後の4年生の時のことでした。
都市部に在住していてさえ、当時はバレエ用品ショップがあまりなかったので、レオタードやシューズなどはすべて先生にお願いして買ってきていただいていたのですが、自分のトウシューズが届いたその日の胸の高鳴りといったら…!!!素直に感情を表現しない可愛げのない子供だった私ですが、嬉しくてうれしくてたまりませんでした。
桜の花びらのようなピンクのサテンのつやつや感も、つま先が床にあたった時のコトンという音も、優しいお姉さんみたいないい匂いも、大好きでした。(ゆえに、このサイトの背景色は私の中の『トウシューズの色』です。)
その美しい見た目とは裏腹に、人間の履物としては不自然で理にかなっていないトウシューズ。当時はトウ・パッドなどなく、ストッキングを切ったものをつま先に巻いて履いていましたが、慣れるまでは本当に大変でした。
(とはいえ、当時の愛読書『バレエ入門』の森下洋子さんの記事に書いてあった『血豆ができてそれがつぶれてを繰り返して、だんだんトウシューズを履くための足が出来ていく』なんてことはなかったです。なんせ週1回しか履かないので^^;。)
自分の限界を知る→高校受験を理由に辞める―中学校3年生
トウシューズを手にした歓喜が過ぎ、ポワントで立つことに慣れてきたころ…小学校高学年をピークに太ってしまいました。。。悲しかった。。
さらに、回転の才能がない&背中~腰が固くてぐにゃっと反れない私…頑張ってもがんばっても、アラベスクの足は高々&ダブルのピルエットも楽々こなしちゃう上手な人には逆立ちしても追いつけないことをどうしようもなく思い知り、
高校受験で忙しくなるから、というこじつけの理由で中学校3年生の冬にバレエの教室をすっぱりと辞めてしまいました。
バレエと離れていた期間―高校生~社会人
中学生まででバレエを辞めてから、社会人10年目くらいまではずっとバレエとは離れていました。
バレエが嫌いになったわけではなかったのですが、学生時代はそれなりに毎日やることに事欠かなかったし、
社会人になってからは心身ともに疲れ果て、エクササイズの必要性は感じつつも運動して疲れて明日使い物にならなかったらどうしよう…と思うと守りに入ってしまい…超元気な休日に思いついたら3年に1回!くらいオープンクラスに行く程度でした。
バレエの魅力再発見・そしてどっぷりハマる―39歳~現在
会社勤めをやめて一年ほど経ち、心身ともにやっと‟憑き物”が落ちた感が実感できるようになったころ、最寄りのターミナル駅のフィットネスクラブにバレエのクラスがあることを知りました。えっ?!フィットネスクラブでバレエが習えるの?と少し驚きました。
身体を動かしたい気分になっていた私でしたが、20数年も離れていたバレエのレッスンを受けることにはかなりの壁を感じていました。
どんな雰囲気なんだろう… 何を着ていけばいいんだろう…常連さんばっかりで『誰、あれ?』なんて思われないかな…そもそも身体が追いついていくのだろうか…
が!悩みまくった後には、反動で「ええい、どうにでもなれ!」と一歩踏み出すタイプ。
そうして思い切って飛び込んだ大人バレエの世界は。。。すんごく楽しかったのです!!!!!
忘れていた「踊る」ことの歓び、シューズの匂いとレオタードの手触り、床とバーの感触、ピアノの音色、完全なる集中の時間。。。心と体の奥底から、何とも表現しがたい懐かしさと歓びが沸き起こりました。
『頭のてっぺんから糸で引っ張られているように!』『プリエを適当にしない!』不思議なことにどこからか聞こえてくる子供のころ習っていた先生の声と、目の前の先生の声、2つの声に従って、少しでも美しくて正しい動きやポーズができるよう、1ミクロンでいいから憧れのダンサーに近づけるよう、全神経を集中させて身体をコントロールしようとすること・音楽にのって踊ることに憑りつかれて?しまい、現在に至ります。
その後、バレエの公演を観に行くことも再開し、神がかり的なほど美しいダンサーの動きを目の当たりにして心震える気持ちになったり、美しい音楽に触れる機会が増えるなど、バレエを再開したことによって、人生がぐんと豊かなものとなりました。
以上が長い長い私のバレエ歴のお話しです。
大人バレエ、始めたいんだけど…と悩んでおいでのバレエ初心者の方、長いブランクの後の再開…どうしようかな…とお思いの方のお背中をちょこっとだけ押せたら、バレエの楽しさと踊る歓びを分かち合えたら、と思って立ち上げたこのサイト。
ほんの少しでもお役に立てるよう、鋭意更新していきたいと思います^^
2021夏、追記
上記自己紹介の最後で「鋭意更新していきたい」などとヤル気をお見せしておりましたが、その後右腕が結構シビアな腱鞘炎になってしまい、キーボード入力動作を続けるとてきめんに右肩~腕に痛みが出てしまうため、更新が滞っております。。。
申し訳ございません。
バレエを愛する気持ちは全く変わっておらず、公演を観たりレッスンを受けたりする中で書きたいことはどっさりあるので、もどかしい思いでおります。
ブログを閉鎖してしまおうかとも思ったのですが、お読みくださる方もおいでになるようですので、できる限り閲覧可能な状態を保ちます。
コロナ禍が長引いておりますが、いつの日かまたノーマスクで思いっきりレッスンできるよう、遠く離れた会場でも心向くまま公演を観に行けるよう、切に願っております。
~Reverence~