Looking Back 2016!バレエ・ライフを振り返る。心震えるバレエシーンの数々。
2017/01/17
Contents
Looking Back 2016! バレエ・ライフの振り返り
2016年も残すところわずかとなりました。
時の流れの速さにボーゼンとしつつ、2016年における筆者のバレエ・ライフを振り返ってみました。
◆バレエ鑑賞編:観てキレイに。。。なれたかな?
1月:シルヴィ・ギエムの『ボレロ』on TV
2016年へのカウントダウン企画としてTV放映された『東急ジルベスターコンサート シルヴィ・ギエム最後のボレロ』。
ギエムの猫のように敏捷でしなやかな踊りが"気"を放ち切って終わった瞬間、全身トリハダのまま迎えた2016年。一年の幕開けとしてこの上ないものでした。
振りを覚えたら楽しいかも(出来はともかく)!と思ってチャレンジしてみましたが(我ながらバカだと思う)、リズムを踏む足が辛かったのと覚えが悪かったのでフェイドアウト。。。あは。
素人が踊っている動画を繋いで一曲の『ボレロ』を完成させたら、相当おもしろいことになると思うのですが… 天国のベジャールさんに怒られちゃうかしら。
1月:公演『月夜に煌くエトワール』
1月半ばの公演『月夜に煌くエトワール』。
舞台に上がるのは、パリ・オペラ座のエルヴェ・モロー、マチュー・ガニオ、ドロテ・ジルベールという大好きなエトワール3人、ピアニスト、バイオリニストの計5人だけでしたが、そのプライベート感がなんともアーティスティックな雰囲気漂う公演でした。
余談ですが、、、開催日間際にひとりぶんのチケットを購入したのですが、どうやら中央に空席が残ってしまったらしく、当日会場に行くと1階中央8列目の席への移動を依頼されました。ほぼかぶりつきの席で拝むエトワールたちの神々しさといったら…くらくらしました…。
1月:ナマ上野水香さんを間近に!のレッスン見学
こちらも1月の出来事。
大人向けバレエ雑誌『クロワゼ』の企画で行われた『上野水香さんのオデット&オディールレッスン』を見学しました。
チキンな筆者は、レッスン受講ではなく"見学枠"に応募(見学枠を設けてくれたクロワゼ編集部さんに感謝!)。
"天賦の才の持ち主"ってこういう方のことなのね!と腑に落ちる、"神ってる感"が漂っていた上野さん。とはいえ、お話しぶりや態度に気取ったところは全く無く、素朴でニュートラルなお人柄に惹かれました!
1月:英国ロイヤル・バレエ シネマシーズン2015/16『Viscera/牧神の午後 etc.』@映画館
これも1月。
英国ロイヤル・バレエの公演が映画館で上映される"シネマ・シーズン"の上映作品のひとつでした。
この上映回では、見出し記載の演目以外に『チャイコフスキー・パドドゥ』や『カルメン』も観ることができ、一粒で何度も美味しいバラエティに富んだ演目でした。
同じ映像がNHKでTV放映されたり、DVD化されたりしていて、筆者も何度か取り上げている(過去記事はこちら)ので、長々と述べませんが、特に『Vicera』には、いまだに頭の中で映像と音楽がぐるんぐるん廻ってるくらい衝撃を受けました。
2月:ローザンヌ国際バレエ・コンクール on Youtube
2~3月は、憑りつかれたように『ローザンヌ国際バレエ・コンクール』のYoutube映像を見ていました。
出場者のみなさん、若さと才能がまぶしかった!中でも忘れられないのが、以下のお二人です。
ひとりめは、コンテンポラリー賞を受賞したローラ・フェルナンデスさん。
同じ演目を踊った他の出場者と比較するとよくわかるのですが(コンクールの醍醐味ですね)、観るものの心を動かす表現力は圧倒的で、すでにアーティストの域に達していました。
もうひとりは、南アフリカ出身のリロイくん。
思わず顔がほころぶ、喜びがストレートにこちらに伝わってくる踊り!観客賞を受賞したのもうなずけます。
長い手足でガゼルのようにぴょーんと軽く跳躍する姿は若々しさとウキウキ感がこぼれ出てきそうで、強く印象に残ったバレエシーンのひとつです。
夏:英国ロイヤル・バレエ来日公演
英国ロイヤル・バレエが大~好きな筆者。
3年前の前回来日時からさらにヒートアップしたバレエ熱をもって迎えた今回、、、3回も足を運んでしまいました(汗)。
マリアネラ・ヌニェスのジュリエット&ジゼル、マクレイのロミオ、ムンタギロフのアルブレヒト、崔 由姫さんとフランチェスカ・ヘイワード、ヤスミン・ナグディそろい踏みのパ・ド・シスなどなど、この目に焼き付けておかねば!と、まばたきさえ惜しんで観た3度の公演は、2016年一番の忘れられない思い出です。
感想を記事にしようと思っていたのですが、、、書きたいことが多すぎてまとまらず!
夏:『エトワール・ガラ2016』
Bプロしか行けなかったのが悔やまれますが…
ドロテやマチューがまた見られちゃった!というヨロコビに加え、この先が楽しみな若手の発見もあったり、初めて踊りを観たハンブルク・バレエのシルヴィア・アッツォーニとアレクサンドル・リアブコによる2演目("人魚姫"&"See")が予想外の大収穫だったりと、Bプロだけでも行けてよかった!
特にWOW!度が高かった"人魚姫"は、童話の中の可愛らしいファンタジックな人魚ではなく、もっとリアル感のある、ハリー・ポッターに出てきたほうの人魚(ウロコのぬめり感がありそうな)に近い感じ。冒頭の、好奇心と捕食本能のようなものに導かれて王子に泳いで近づいていくあたり、怪しげでぞくぞくしてしまいました…。
終演後、子供の頃習っていたバレエの先生にロビーでバッタリお会いできたのも、嬉しい思い出のひとつです。
10月:World Ballet Day(世界バレエ・デー)
年中行事として定着した感のある、10月上旬のWBD。
今年も世界各国のバレエ・カンパニー数珠つなぎ中継に、パソコン画面の前でひとり盛り上がりました~!
英国ロイヤルのレッスン中継終盤、まさにマクレイがマネージュに入らん!とするところで画面が切り替わって別シーンに移り、ア然とした記憶もナマナマしい、10月の思い出です。(今からでもいいから、マネージュ部分を見せて~!!!)
◆バレエ・実践編:ちょっとは上達した…かな?
ダブルのピルエットは…いまだ達成ならず。
ピルエット・プロジェクトと題して、数回記事を書いておりますが…
いまだダブルのピルエットは満足のいく出来に達しておりません…(泣)
オウチで練習中にはまぐれ当たりでくるくるっと行けちゃうことも30回に1回くらい?あるのですが、スタジオで、アンシェヌマンの中でとなると、ほぼ皆無。
来年に持ち越し!の目標です。
ちょっと頭でっかちなのかも。
筆者が実感する、大人バレエと子供時代のバレエの一番大きな違いは、『知識ベース』か『感覚ベース』かということです。
子供のころは、ある動きを実現させるために、どの筋肉をどのように使おうかなんて、ちーっとも考えていなかったのですが、大人になった今は、考えまくり。先生の言葉もめちゃくちゃ真剣に聞いているし…
それが"考えすぎちゃって動けない状態"を生んでいたりもするので、完成度を!とムキにならず、子供時代のようにもっと感覚的に踊ってもいいのかな、なんて思うようになりました。最近。
元気に踊れること自体にありがたみが…
トシなのでしょうか…レッスンの最後にレヴェランスをする時、毎回、『今日も楽しく踊れた~!元気な身体と平和な日本に感謝!』みたいな気持ちになるのです。心の底から。
2017年もバレエを観て&踊って!
こうして振り返ると、いかにバレエが自分の生活をより良いものとしてくれているかがよくわかりました。
来る2017年も、バレエを観て&踊って、ココロもカラダも美しくすこやかに!を胸に、生きていこう!と誓う筆者なのでありました。
良いお年を!
~reverence~
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