レッスン日記| 脚をどんなに動かしても"ブレない上半身"を作るために、の巻。
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2017年1月の気づき
『上半身が脚の動きにつられて揺れる』問題。
大人になってバレエを再開してから最初の1~2年、とにかく
『脚の動きにつられて上半身がぐわんぐわん揺れる』
という現象に悩んでいました。
ご存知の通り、クラシック・バレエでは脚を動かすときに上半身がつられて動くのは基本的にNGです。
とかく脚の動きに注目が集まりがちなバレエですが、上半身の動きも下半身と同じくらい雄弁でなくてはならず、意思をもってコントロールされていなければなりません。
ゆえに、脚の動きにつられて動いてしまう、コントロールできていない上半身は要・改善!なのですが…
"ゆっくりタンデュする"程度なら、何とか持ちこたえられるものの、
"5番で前・後・前・後…と入れ替えながら素早くタンデュ"
とか、
"フラッぺをルルべで"
とか、
"グランバットマン"
などなど、
脚の動きがより細かく・振り幅が大きくなるにつれて、
脚のパワーを補おうとするのか、バランスをとろうとするのか、
上半身の揺れもぐわーんと大きくなってしまい…
バーから離れてセンターで行おうものなら、上半身はさらに大きく前後左右にぐわんぐわんと揺れまくり・・・
その揺れのせいで、全体のバランスも崩して軸足もガタガタ動き、生まれたての小鹿状態に。
目指すべきは"雑味の無いクリアな踊り"なのに…自分にガックリ。。。
上半身を揺らさない努力をするも。
かといって、『上半身を揺らさないぞ!』とばかりに力で抑え込もうとすると、
今度は『腕と首が固まってるよ!柔らかく使って!』と先生から指摘を受けてしまって(確かにガッチガチに固めて首スジ入ってました)、
じゃあどうすれば・・・といろいろ考えました。
(いい加減、バレエは"力技"では上達しないことを学ぶべきですね^^;)
上達のヒントが降りてきた…ような…?
例によって、レッスン動画や先生の動きをじーっと見て分析。
↓こちらの英国ロイヤル・バレエのオリヴィア・カウリーさんによるInstagram投稿をご覧ください。
バー・レッスンの様子をすんごい早送り状態で再生した映像なので、じーっと見すぎると目が回ってしまいそうですが、、、
注目すべきは 上半身がほとんど動いていない こと。
脚の動きに目をやると上下左右にせわしなく動いているのに、上半身に注目すると決して固まらずリラックスした柔らかさを保ってスッと背筋を伸ばしたまま、同じ場所に保たれています。
こうした映像などに力を借りて、気づいたことは…
やはり大事な『軸づくり』
こうした映像などを見て改めて気づいたのは、軸づくりの重要性。
なんども登場している『軸』の話ですが…
軸がフニャフニャのコマは回らないし、コンパスであれば円は描けない…
と考えると、
まずは『軸をしっかり作る』ということはやっぱり重要なポイントなはず。。。
で、具体的にどうやったらしっかりとした軸が作れるのか。
こちらも研究と試行錯誤の結果、
上に伸び上がる『引き上げの力』と同じだけの力で『下方向に床を押す』ことにより、
身体を縦にまっすぐに引っ張り合うという意識づけが効くのでは?と思い至りました。
ここで大事なことは『同じ力で』という部分。
『引き上げ』についてはバレエ再開当初からかなり意識的に取り組んできたものの、『足裏で床を押す』ことにはそこまで意識が向いていませんでした。結果、床と足裏のつながりが弱く、引き上げの力に負けて、根っこの浅い野菜のようにスポッと引っこ抜けてしまうという事態に。。
そこで思いついたのが、『根っこの深い樹』作戦。
樹のように床下に根っこをしっかりと張る(つもりでいる)ことにより、簡単にすっぽ抜けないベースを作ったうえで、樹が陽に向かって伸び上がるように引き上げるイメージ。。。
そうすることで、上半身の位置も安定し揺れも少なくなるはず!
こうして実践し始めた『根っこの深い樹』作戦。
"上と下で引っ張り合う"ことと、上半身(特にデコルテ&腕まわり)は固定せずリラックスさせて使うこと、両方に意識を切り替えて取り組んでいるこの頃のレッスン。
少なくとも先生から『上半身固まってるよ!』のご指摘を受ける回数が減って、少しづつ上半身安定の感覚がつかめてきた気がします^^ ガンバロウ。
~reverence~
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